イタリア紀行4~クールマイユール~ [イタリア紀行]
フェレ谷からクールマイユールの村に戻ってきました。
クールマイユールはとても小さな村ですが、それなりに観光地化されているので多くの
観光客や避暑客でにぎわっていました。
にぎわってるメインストリートを撮ればよかったんだけど、イタリアの山の中に来てまで雑踏の
中に身を置くのはいやだったので・・・すぐに裏道に避難。(笑)
お土産物を売る店や洋服屋が軒を連ねていましたが、特に目新しいものはないし、
日本でみんな手に入っちゃいますからね・・・。
そんなわけで、路地裏の写真ばかりです。
ツバメの巣のように見えたのは、実はマリア様。
メイン通りで撮った数少ない写真。村の中心にある山岳博物館とガイド協会。
隣には教会があります。
あざやかな色のフルーツ。ベリー類を箱買いして食べたかった~杏もおいしそう!
人の目に触れないところにもちゃんと花が活けてあってさすが。
表通りから一本入っただけで、ひっそりとした路地裏の風景がありました。
写真を撮っていたら、だんだん辺りが暗くなってきて雷雨が降り出して(T_T)
撮影はこれでおしまい。急いで宿に戻りました。
というか、私にとってはあまり興味をひく村ではなく・・・この日以降、あまり表通りに
顔を出すことはなかったです。
(でも登山用品のセール品はちょっと見ておくべきだったかな~)
旅行中のレートは1€ 168円。でも昨日は153円・・・。
興味をひかなくて、正解だったかも!?
村にあったカフェやジェラテリアも、結局入らずじまいでした。
イタリア紀行3~VAL FERRETの花たち~ [イタリア紀行]
エレーナ小屋のまわりでは外でビールを飲む人、持参のお弁当を広げる人などがいて
思い思いにのんびりしていました。
下道を歩けば小さいお子さんでもOK。
いちばんぐっときてしまったのがこの風景。
老夫婦がみつめる谷の先には何があるんでしょうね。ほのぼのというか、しみじみというか。
あと一時間山を登ればスイスとの国境。
行くかやめるか、本当に悩みました。往復2時間・・・出発が予定通りだったなら。
雨が降りそうだし、諦める事にしました。いつかきっと来たい、果たせる約束であることを祈って。
フェレの谷は花の道でもありました。花の中を歩いていくハイキングは本当に楽しかった。
名前がよくわからないけど、咲いていた花々の一部をご紹介します。
撮った時は「いい絵だ!」と思ったけどそうでもない・・・青空に向かって咲くマーガレット。
クローバーの仲間。だと思う・・・
ウサギギク?(まるで自信なし)
きれいな竜胆だけど、名前が分からず。
トイフェルスクラレ。(ドイツ語名。日本名は・・?)
たんぽぽとタウベンクロプフ(ドイツ語名)
ハクサンフウロ、のわけないよなあ・・・^^;。仲間だと思いたい。
この花、岩場で本当によく見かけました。日本にあるのかな?
イタリアでは竜胆もこんな色。
これかわいかった!園芸品種でよく見かけるので原種だと思います。名前は?
エンツィアン。(ドイツ語名)これも竜胆の仲間。
ミヤマキンポウゲ?うーわかんない。どなたかダメ出しお願いします。
アルペンローゼ。バラかと思ったらシャクナゲの仲間なんですね。
ウルップソウ・・・じゃないです。色が違うし。植物図鑑、Perfavore!!
以前教えていただいた勿忘草がありました。
小さくてかわいい花がたくさんあります。
マツムシソウがありました。好きな花です。イタリアでみかけて、なんだかホッとしました。
歩みを止めて聞こえてくるのは、氷河から落ちてくる沢水の音と鳥の声だけ。
ずっとあたりを見回してみる。お金と時間をかけてここまで来て、満足な気持ちと
少しの後悔と。外国で山歩きなんかして、自分に何が残るんだろう。
忘れていた複雑なことを思い出して、それからまた遙かな山並みを見ていたら
胸がいっぱいになってしまった。
悩みだしたらきりがない。出口がない。
今はただ、旅ができることに感謝しよう。夏休みなんだし。
下りてきました。
でも、なんかクサいぞ。むむ。この臭いは。
あらまー Σ( ̄◇ ̄; やっぱり。君たちでしたか。いつのまに。
放牧から下りてきたの?しかしまあ、すごい頭数ですね・・・。
ニラまれた(^o^;
というわけで、またバスに乗りフェレ谷からクールマイユールに戻りました。
楽しかったなあ。また行きたい。
次は目指せ!歩いてスイス入国。宿題作っちゃったみたいだし。
最後はフェレ谷から戻るバスからみたグランドジョラスの雄姿です。
Ciao! Val Ferret。またねー。
イタリア紀行2~VAL FERRETへ~ [イタリア紀行]
イタリアの旅2日目。
朝起きて、部屋のバルコニーから見た景色。
山には雲が・・・。
この日はモンテ・ビアンコ(モンブランのイタリア側呼称)を見に、エルブロンネルという展望台に
行く予定でした。
朝食を済ませてツアーの集合場所へ行ったところ、強風でロープウェイが動いていないとのこと。
いきなり一日フリータイムになりました。
ならば早速ハイキングに予定変更。
添乗員さんに予定を説明して、バスのチケットを買ってもらいました。(一日券3€)
それにしてもー。展望台に行くと思ってたから普段着だよ。ハイキングの格好に着替えなくちゃ・・・
大急ぎで支度をし直して、予定より一時間遅れで目的地のフェレ谷へ。村のバスに乗り込みました。
満員の乗客を乗せたバスはクールマイユールの村を出て、Alp Nouvaz(アルプ・ヌーバ)へ。
バスの中からとても景色がいい。
こういうとき、ドイツやスイスでは「オー!ざわざわざわ・・・」という感じだったと思うけど
ここは「わー!ペラペーラ、ペラペーラ」だった。さすがイタリア。
ちなみに、バス会社のアドレスはこちらです。(イタリア語のみ)↓
http://www.savda.it/
終点のAlp Nouvaz(1,769m)に着きました。
あ、フェレ谷を歩こうと思っている方。途中、グランドジョラスのキャンプ場付近で乗客が
大量に降りますのでつられて降りないように。
(私は危うく降りるところでした)
日本のバスみたいに「次はどこだよ~」というアナウンスは一切ありません。
運転手さんに「終点だから降りろ」と言われるまで、しぶとく乗っててくださいね(笑)
こんなバスです。乗車時間は1時間くらい。
橋を渡ります。
「TMB」の文字はツール・ド・モンブランのハイキングルートですよ、の表記です。
ツール・ド・モンブランとはフランス・イタリア・スイスにまたがるモンブラン山麓一周の
ハイキングルートのこと。
ほんのひとかじりだけど、このコースを歩いてみたい!というのが今回の旅の目的。
時間はもう11時をまわっています。ではお昼を食べに、エレーナ小屋目指して出発しましょう。
(ハイキングの目的がお昼ごはんって・・・さすがヘタレハイカー。)
歩き始めてすぐ。2枚目は後ろをふりかえって撮りました。
エレーナ小屋までは並行してゆるやかな下道コースがあるので、山登りなんかしたことないよー
という人でも行くことが出来ます。
でもね、やっぱりTMBのコースのほうがオススメ。
TMBを歩きたい人は必ず、軽登山靴以上の山靴を履いてトレイルに入ってくださいね。
スニーカーでは危険なので不用意に入らないに。
私の山行記を読まれて山に入っても、一切責任は持ちませんので。
花が咲き乱れる中、高度を稼いでいきます。苦しいけど楽しい。
日本での嫌な事なんか全部忘れてしまう。降りたら思い出しちゃうんだけど(^^ゞ
TMBを歩いていると実感。感激のハイキングです。
イタリアからmoblogしたGlacier De Triolet。
氷河地形(モレーン)がよく分かります。それにしても、後退してますねえ。大丈夫かな?
てくてくと歩を進めると、エレーナ小屋のアンテナが見えてきました。
最後の一登りを終えると・・・。
着きました♪
標高2,061mのRifugio Elena、エレーナ小屋です。
お昼~お昼~♪言葉が分からないけど、まあいいや。入っちゃいましょう。
予想通り小屋の人にびっくりされて「メニュー、イタリア語しかないけど大丈夫?」と訊かれ
(たぶん)テキトーにうんうん、と首を縦に振り、席を用意してもらいました。
席料として1.5€かかります。これがチップの代わり。
メニューは落ち着いて読めば大丈夫。ポルチーニのリゾットとサラダを注文。
vino(ワイン)はいいの?と訊かれたけど「酔っ払うから要らない」。下りで怪我したら大変です。
ポルチーニ茸のリゾット、10€。サラダはいくらだったかな?
サラダを頼むとワインビネガーとエキストラバージンオリーブオイルが瓶ごとどどん!と置かれます。
つまり自分の好みで味付けしてね、ってこと。美味しくなるのも不味くなるのも自分次第!?
そして、リゾットの美味しかった事といったら!
お米はしっかりアルデンテ、ポルチーニの風味がたまりません。
これが標高2,000mの山小屋で味わえるのだから、恐るべしイタリア。
満足して食べ終えたら、お店のひとにカフェ?と言われて思わずイエス、答えてしまい
エスプレッソ追加。
なんだか高いランチになっちゃった。
でも、旅の忘れられない味になりました。美味しかった!!
気楽な山小屋でこれほどレベルの高いお料理が食べられるなんて本当に感激。
ありがとう、エレーナ小屋。今度は泊まってみたい。
名残惜しいですが、雲行きが怪しくなってきたので山を降りることにしました。
続く。
イタリア紀行1~出発から到着まで~ [イタリア紀行]
しばらくのあいだイタリア旅行記です。
今の更新ペースで、成田到着まで書ききるまでどのくらいかかるかな(^^ゞ
気長におつきあいいただけると嬉しいです。
今回私が向かったのはイタリアの最奥地、フランス・スイスと国境を接するヴァッレ・ダ・アオスタ州。
それどこやねん、という方がほとんどだと思います。
でもここ、山好きさんやスキーをする方には名の通った場所。
ということで、旅行記を始めたいと思いますが・・・
昨日の織田選手のニュース、とても残念に思いました。
TVで記者会見を見ましたが・・・。自覚が足らないよ。
週明けに処分が出るそうですが、しっかり反省してもらいたい。
気を取り直していきましょう。
平日出発の成田空港。がらがらでびっくり。
今回は個人手配が難しいところだったので、ツアー参加にしました。
ツアーだから飛行機の席は真ん中かなあ・・・と思ったら通路側希望の方が多かったらしく
めでたく窓側ゲットです。よかったよかった。
では一路、ミラノへ向かいます。
機内食はまあ・・・特別に美味しくはない。けどわりと野菜が多かったかも。
食事が終わったら早々とシェードを閉めるよう指示が来る。
シベリアが見たいから窓側を取ってるのに。
他の方の迷惑にもなるのでおとなしく閉めましたけどね。
じゃあ映画でも見ますか、と思ってヘッドホンをセットしようとしたら、ジャックが合わなくて
できない、、、。
こんな長いフライトの間、何しろって言うのよ!と半分キレつつ、手持ちのウォークマンと
読書とAIRSHOWでなんとか時間をつぶしました。
後で聞いたらヘッドホンのジャックは一本折って差し込む方式だったのだとか。
それなら最初から折ったやつ持ってきてくれればいいのに。と思ったのは私だけ?
そうこうしているうちに、待望のヨーロッパ上空に入ってきました。
ドイツ上空に入ったら、近くを飛ぶルフトハンザ機を発見したのでパチリ。
寄木細工のようなモザイクが美しい。(これもドイツ上空)
オーストリアからいよいよアルプス上空突入。いよいよきました。
山のあちこちにつけられたトレイルまではっきり見渡せるよいお天気。チロルの山々を
見ながら外をながめていたら、遠くにドロミテ山塊が見えてきました!
いよいよイタリアです!!
ドロミテはヴェネチアの奥、オーストリアとの国境にある山塊です。
こここそ個人手配が難しい。いつか歩いてみたいのだけれど。行く機会はあるのだろうか・・・。
山が近い。それにしても、雪が少ない・・・。
飛行機から見るミラノ近郊。意外なことに緑が多い。
降りてみて分かったことですが、この緑はとうもろこし畑と水田。
イタリアで水田を見たのはびっくりでした。よく考えたらリゾットなどでお米を食べるから
水田があるのは合点がいくんだけど。でも一瞬「あれぇ~?」と思ったのは事実。
ミラノ・マルペンサ空港を降りて、バスは一路北西を目指します。
夜7時をまわってやっと陽が傾いてきました。でも暑いわ、イタリア・・・。
夜8時半でもまだ明るい。
ちなみに、下は日本時間。午前3時半です。
このGショック、かなり前のモデルですが登山の時の愛用品。
メイン、サブの時刻設定と気圧計、高度計、温度計、ストップウォッチの機能が付いています。
だけど使いこなせてない(笑)
日本の南アルプスのようにも見える山並みの向こうに、目指すクールマイユールの村があります。
とっぷり日が暮れた夜10時過ぎ、やっと目的地に到着して最初の夜が更けていきました。
イタリアアルプスから [イタリア紀行]
イタリアアルプスにきています。GLACER DE TRIOLETの一枚。